光触媒とは

光触媒とは、光をエネルギーとして物質に科学変化を起こさせる媒体すなわち触媒です。 自然界では、植物の葉緑素による光合成が、光触媒です。 葉緑素は、光をエネルギーとして 化学変化を起こさせ、二酸化炭素と水分から、デンプンと酸素を作り出します。 光触媒反応を起こす物質としてポピュラーなのが酸化チタン(Tio2)です。 酸化チタン自体は、光触媒反応を作り出しても減る事がありません。 表面に光エネルギーを 受けると強力な酸化還元反応を起こし、接触する有機物、雑菌などを炭素と水分に分解し 無害化してしまいます。

光触媒反応を起こす素材としての酸化チタンは、白色の顔料や食品添加物として使われる 極めて安定した物質です。紫外線を吸収する事から、化粧品などに使われています。

酸化チタンの表面に光エネルギーが当たると、空気中の水分と酸素と反応し、OHラジカルなど の活性酸素を発生させます。 このOHラジカルは強力な酸化分解力を持ち、シックハウスの原因物質であるVOCなどの 有機物や雑菌、インフルエンザウイルスなどを炭素と水分に分解し、 無害化します。

酸化チタンそのものが光触媒反応を起こすには紫外線が必要だったため、紫外線の入らないUVカットガラスの室内や窓のない居室での光触媒反応は絶望的でした。
そこで可視光領域(人間の目に見える光の波長)で触媒反応が起こる数々の改良が加えられてきました。
その結果登場したのが570光触媒ハンノウコートです。

充分な反応を起こす可視光領域の研究において(独)産業技術総合研究所の「鉄ドープ酸化チタン」の登場により、可視光領域の中間となる570nm(ナノメートル)で反応し、従来の可視光製品に比べ、蛍光下で5.9倍に効果が向上しました。

光触媒は、有機物を分解するため、定着させる基材そのものを分解してしまう欠点がありました。 屋外のトタンに手で触ると「白い粉」が付きますが、これがチョーキングと言ってトタンの塗料が 酸化分解された結果です。 そこで、(独)産業技術総合研究所は、鉄型酸化チタンにアパタイト(カルシウムを被覆させる事)に成功し、コーティング面に直接酸化チタンが触れない事で、 定着面の劣化を防ぐ事が出来るようになりました。

光触媒コーティングは、剥がれやすさとの戦いでした。ある製品はバインダー(接着剤)を使ったり、またある製品は細かな粒子で浸透させたりとさまざまな手法でコーティングを長持ちさせる技術を開発してきました。
ハンノウコートでは、特許技術である水酸化チタン(アモルファス(ドロドロの粘着性)状態のチタン)をベースにした「ハイブリッド酸化チタン」です。酸化チタン粒子の隙間にこの粘着性のある水酸化チタンが入り込み、酸化チタンどうしを結合させ、さらにはコーティング面との密着性を保ち、常温で結晶化しますので、コーティング面に強固に密着して簡単には剥がれる事はありません。

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専用噴霧器で2.5ミクロンの超微粒子を発生させ、専用のノズルで自動噴霧することで室内の隅々(壁・天井・床・家具など)までコーティングの塗り残しなく施工できます。

セルフクリーニングを目的とした、外壁の光触媒施工には専用スプレイガンを使用します。
液材の少量噴霧、および微粒子での噴射ができるため、ガラス面など超薄膜に塗布したり細かい作業に最適です。

DCP PHOTO
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